中耳炎の日帰り手術

中耳炎の日帰り手術

中耳炎の日帰り手術

当院では急性中耳炎をはじめ、滲出性中耳炎や慢性中耳炎でお困りの方向けに、日帰り手術を行っております。

鼓膜切開術

急性中耳炎や滲出性中耳炎で中耳内に膿(うみ)や粘膜からの分泌液(滲出液)が相当量貯留されると、炎症による耳の痛みが激化して発熱が生じたり、音の伝達が妨げられて難聴が生じたりすることがあります。ある程度の段階まで悪化すると、抗生物質などによる薬物療法だけでは期待できる効果が限られてしまうことから、その打開策として選択される手術療法の一つが鼓膜切開術です。
この手術では、局所麻酔を施した鼓膜の一部を小さく切開し、そこから膿や滲出液を吸引・除去します。一時的に中耳内がきれいな状態へと戻ることから、大半のケースで諸症状のすみやかな改善が促されます。また、切開した鼓膜も通常は数日程度で自然に塞がるので、聴力に何らかの影響が残るようなことはほとんどありません。

鼓膜チューブ留置術

鼓膜切開術だけでは完治が叶わなかった場合、急性または滲出性中耳炎による膿や滲出液の分泌・貯留が繰り返されることになります。その打開策として選択されることの多い手術療法が鼓膜チューブ留置術です。
この手術では、局所麻酔を施した鼓膜の一部を小さく切開した後、その切開部分にシリコン製の小さなチューブを挿入・留置します。チューブが中耳内の換気を滞らせている耳管(じかん)の代替通気口となり、さらに膿や滲出液の排出口としての役割も兼ねることで、比較的高い確率で諸症状の顕著な改善が促されます。
チューブを留置する期間は年齢や症状の程度などによって異なりますが、通常は6ヶ月~2年ほどとされ、その間に耳管の機能低下を招いている病気などの治療を併行して進め、経過観察を重ねていきます。また、チューブが途中で抜けてしまった場合には、必要に応じて再留置も行います。

鼓膜形成術

中耳炎の慢性化にともなって鼓膜の穴が開いたまま自然には塞がらなくなった場合、音を受けて振動する鼓膜本来の役割が果たせなくなって、比較的強い難聴が生じます。この難聴の原因となっている鼓膜の穴を塞ぐために用いられる手術療法が鼓膜形成術です。
まずは外耳道と鼓膜にガーゼによる局所麻酔を、そして耳の後ろに注射による局所麻酔をそれぞれ行って、耳の後ろを1cmほど切開します。そこから皮下組織を採取して形を整えた後、それを鼓膜の穴に張りつけて塞ぐことで手術が終了します。所要時間は通常30分程度です。
なお、耳の後ろの切開部分は1~2針程度の縫合を要しますが、抜糸の必要はなく、位置的にもほとんど目立ちません。

鼓室形成術

慢性中耳炎による難聴の原因が鼓膜以外にもある場合、特に真珠腫性中耳炎などによって中耳内の耳小骨(じしょうこつ)が破壊されている場合に行う手術療法が鼓室形成術です。
耳の後ろを付け根に沿って数cmほど切開し、そこから中耳内を開放して、炎症の発生部分を除去します。その後、耳小骨を人工の骨に置き換えるなどして再建し、鼓膜形成術に準じた方法で鼓膜を正常な状態へと修復して手術は終了です。所要時間は通常2~3時間程度です。
この手術に関しては、埼玉医大の先生にご紹介させていただきます。

よくある質問

手術中に痛みを感じることはありますか?

当院では患部への局所麻酔に加えて、眠くなる作用を持つ安定剤を点滴するので、ほぼ痛みを感じることのない状態での手術が可能です。実際にも、ほとんどの患者さまが痛みを訴えることなく手術を終えております。

手術の痕(あと)はどのくらい残りますか?

鼓膜形成術では耳の後ろを1cmほど切開しますが、通常その痕は手術から1ヶ月ほどで目立たなくなります。基本的にはほとんど残らないとお考えください。

手術後、入浴はいつから可能ですか?

基本的には翌日から可能ですが、洗髪など一は医師の許可が下りてからとなります。

手術後、仕事への復帰はいつから可能ですか?

多くの場合、鼓膜形成術では手術の翌日から、鼓室形成術では2日後からの復帰が可能です。ただし鼓室形成術では、医師の許可が下りるまで軽作業限定となります。

手術費用

中耳炎の日帰り手術には保険診療が適用されます。費用の目安となる金額は以下の通りになっております。

※全て片耳だけの場合の金額です。
※診察やお薬の処方代は別途かかります。

3割負担
鼓膜切開術 4,740円
鼓膜チューブ挿入術 8,010円
鼓膜形成術 51,600円

 

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