喉頭微細手術(ラリンゴマイクロサージェリー)

喉頭微細手術(ラリンゴマイクロサージェリー)

顕微鏡を用いて全身麻酔下で声帯ポリープや声帯結節の手術を行います。この手術は、音声の改善や病変が悪性か良性かを鑑別することを目的として行います。
全身麻酔下の手術のため、痛みを感じることはなく手術は15~20分程度で終了します。術後1週間程度は声を出さない「沈黙療法」をおこないます。
当院では東松山医師会病院にて、2泊3日の入院手術で対応しております。

主な対応疾患

声帯ポリープ

声帯ポリープは、一過性の声の乱用などにより喉に過度な負担がかかると内出血が起こってできる良性腫瘤です。
主な原因は喫煙や喉の使い過ぎによるものです。他にカラオケや演説、怒鳴り声などで急激な発声が誘因して、声帯粘膜の血管が破れて内出血すると、粘膜の表面が膨らんでポリープを形成するといわれています。
声帯ポリープができると、声枯れ、声が出にくい、飲み込みづらいといった症状が現れます。

ポリープ様声帯

声帯全体が水膨れのようなブヨブヨとした状態で、粘膜表面ではなく粘膜奥の固有層に発生します。
しゃがれ声、ダミ声、のどの違和感などの症状があらわれます。主な原因は喫煙ですが、大声を出すことで発声することもあります。

声帯結節

声の出しすぎなどによって、声帯膜様部の中央あたりに結節という手のひらのマメやペンダコのような固い組織ができます。
教師や歌手など声を使う仕事をされている方、日常的に大きな声を出す方などがかかりやすい病気です。
声枯れやのどの違和感、発生時の違和感などの症状があらわれます。まれにのどの痛みを感じる場合があります。

手術の流れ

Step1.診察

まずは診察の行い、病状の確認を行います。診療時間内にお越しください。

Step2.検査

心電図やレントゲンの検査を行います。必要に応じてCT検査も行います。

Step3.手術日の決定

医師の判断により手術の適応となった場合は、手術日をきめます。
手術は全身麻酔下で行いますので、2泊3日の入院となります。
手術・入院は東松山医師会病院となります。

Step4.入院

手術後は2泊入院していただきます。
また、声を出さない「沈黙療法」を行います。

Step5.退院

退院後も1週間ほど継続して沈黙療法を行い、安静を保ってください。

Step6.通院

退院1週間後にご来院していただき、術後の経過を確認いたします。

術後・退院後の注意点

  • 術後1週間はのどの衛生を守りましょう。
  • 沈黙療法が不要であっても、大声や不要な会話は控えましょう。
  • 術後4~5日は禁煙、禁酒、刺激物は控えましょう。
  • 運動制限は特になく、声を使わなければ就労は可能です。

手術費用

3割負担
喉頭微細手術(ラリンゴマイクロサージェリー) 5~6万円

※別途入院費や診察、お薬の処方代がかかります。

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